東京都内の公共工事の件数は?登録件数・発注件数まとめ【2021年1月版】

~入札情報登録件数の合計4,018件(対前年度比+7.95%)~

東京都近郊に拠点を持つ建築・土木の事業者で、公共工事に興味のある方も多いと思います。東京都内は都庁・区市町村をはじめとして、さまざまな発注団体があり、日本で一番入札募集の多い地方自治体です。どのくらいの数の入札や発注が行われているのかについて、「入札ネット+α」の東京地域(都庁・区市町村)で登録された入札情報データを元に2021年1月の公共工事件数を集計しました。公共工事に興味がある事業者の皆様、ぜひご覧ください。

●登録件数 

東京都内の公共工事の入札ネットデータ登録は、2021年1月の1ヶ月間で4,018件。前年同月と比べると+7.95%増加していますが、区役所の結果情報が多かったことが要因です。

東京都の入札方法についてはこちらの記事もご覧ください。 東京都と23区市町村の入札についてのまとめ。参加資格や電子入札などを解説 | 入札成功のための基礎知識

公告件数の1,664件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
都庁1,229件-1.21%
区役所391件+22.96%
市町村44件-8.33%

年度末で公告情報が減少する時期ですが、対前年度比の区役所を注目すると+22.96%と増加しています。発注公告の内容を考察したところ、港区で44件、千代田区21件、世田谷区24件が多くなっています。公告内容は維持管理、保全、清掃、保守点検などの役務関係が昨年と比べると発注時期がスライドしことが要因のようです。

指名件数の68件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関件数対前年度比
区役所24件-22.58%
市町村44件+10.00%

この内訳を注目すると、 区役所が対前年度比が減ったように見受けられますが 、 2020年1月が71件と今年が68件で全体件数では例年通りです。

結果件数の2,286件の内訳をまとめましょう。

発注機関件数対前年度比受注額合計
都庁1,174件+5.20%522億9362万6000円
区役所851件+31.33%279億9217万円
市町村261件-5.78%96億4592万1000円

このデータから分かるのは、 東京全体の受注額合計では約800億円で2020年1月と同様の予算規模になっています。都庁、区役所ともに入札結果件数が増えていますが、1案件あたりの発注規模が小さくなったことが考えられます。

●発注件数 

続いて東京都内の公告発注件数を工事の種類別に分けた件数です。
2021年1月の発注件数は、計1,664件でした。内訳は以下のとおりです。

工事の種類件数割合
土木工事575件34.56%
建築工事69件4.15%
電気工事168件10.10%
管設備工事94件5.65%
委託273件16.41%
その他485件29.15%

発注件数の全体割合からすると「土木工事」が約3割、続いて「その他 (点検・維持・清掃など) 」が3割ほどが占め、1月発注では建築・電気・管設備工事が極端に少なくなっている傾向が見られます。

実は、入札でもっとも大事なのは「情報収集」です。自社に合う入札がどの自治体からいつ募集されるのかをタイムリーに知ることはもちろん、過去の入札がどうだったのかを分析し、自社の入札戦略を立てることも重要です。
この記事は、「入札ネット+α」で登録された東京地域(都庁・区市町村など)の公告・指名・結果データを元に集計・分析してまとめています。「入札ネット+α」には、その他の地域の情報や、より詳細なデータもたくさん掲載されています。14日間無料でお試しいただくことが可能ですので、ぜひトライアルにお申し込みください。

※入札ネット+αは、1994年度からデータを蓄積しています

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