東京都内の公共工事の件数は？登録件数・発注件数まとめ【2022年2月版】

～入札情報登録件数の合計5,999件（対前年度比-5.65％）～

東京都近郊に拠点を持つ建築・土木の事業者で、公共工事に興味のある方も多いと思います。東京都内は東京都・区市町村をはじめとして、さまざまな発注団体があり、日本で一番入札募集の多い地方自治体です。どのくらいの数の入札や発注が行われているのかについて、「入札ネット＋α」の東京（東京都・23区・都内市町村）で登録された入札情報データを元に2022年2月の公共工事件数を集計しました。公共工事に興味がある事業者の皆様、ぜひご覧ください。

●登録件数

東京都内の公共工事の入札ネットデータ登録件数は、2022年2月の1ヶ月間で5,999件。前年同月と比べると -5.65 %の減、公告が305件減、結果は44件の減となりました。

東京都の入札方法についてはこちらの記事もご覧ください。 東京都と23区市町村の入札についてのまとめ。参加資格や電子入札などを解説 | 入札成功のための基礎知識

公告件数の2539件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関	件数	対前年度比
東京都	1673件	-19.68%
23区	731件	12.46％
市町村	135件	21.62%

東京都発注の案件数が対前年度比で-19.68％、410件減と大幅な減少が見られましたが、23区は+12.46％、市町村は+21.62％と増加しました。2月の公告数は前月比-10.72％となり、全体としてやや減少しました。

指名件数の174件の内訳をまとめてみましょう。

発注機関	件数	対前年度比
23区	164件	-1.2％
市町村	10件	-44.44%

指名全体としては対前年同月で-5.43%、10件の減となりました。

結果件数の3,286件の内訳をまとめましょう。

発注機関	件数	対前年度比	受注額合計
東京都	2,273件	1.75％	1561億8680万5300円
23区	818件	1.11％	71億7057万1102円
市町村	195件	-32.06％	27億6219万4450円

2月は東京都・23区がプラス、件数・受注金額ともに増となっていますが、市町村は対前年度比で-32.06％と大幅な減少となりました。

●発注件数

続いて東京都内の公告発注件数を工事の種類別に分けた件数です。
2022年2月の発注件数は、計2540件でした。内訳は以下のとおりです。

工事の種類	件数	割合
土木工事	894件	35.20%
建築工事	46件	1.81%
電気工事	217件	8.54%
管設備工事	203件	7.99%
委託	352件	13.86%
その他	828件	32.60%

対前年同月比較で土木工事は57件の減となり、大幅に減少しました。建築工事は3件の増、 電気工事は6件増 、管工事は7件の減となりました。今後は発注量の増加を期待します。

実は、入札でもっとも大事なのは「情報収集」です。自社に合う入札がどの自治体からいつ募集されるのかをタイムリーに知ることはもちろん、過去の入札がどうだったのかを分析し、自社の入札戦略を立てることも重要です。
この記事は、「入札ネット＋α」で登録された東京地域（都庁・区市町村など）の公告・指名・結果データを元に集計・分析してまとめています。「入札ネット＋α」には、その他の地域の情報や、より詳細なデータもたくさん掲載されています。14日間無料でお試しいただくことが可能ですので、ぜひトライアルにお申し込みください。

※入札ネット＋αは、1994年度からデータを蓄積しています