業界記事

【インタビュー①】 今後の舗装マネジメントについて/国交省・長谷川道路保全企画室長に聞く

2016-12-06

 ライフサイクルコストを低減しながら快適な舗装道路の維持管理を目指す国土交通省では、これまで策定していなかった舗装点検要領をまとめ、技術支援の一環として関係各機関へ配布した。日本工業経済新聞社では、この舗装点検要領のポイントと今後の舗装マネジメントなどについて、国土交通省道路局国道・防災課の長谷川朋弘道路保全企画室長に聞いた。  まず国、都道府県、市区町村道の舗装修繕の現状と課題をお伺いしたい  長谷川 わが国の舗装ストックは道路延長ベースで約100万kmであり、膨大なストック量となっています。高度経済成長期に集中的に整備されてきた道路施設の老朽化が進行する中、橋梁やトンネルと同様に、道路の路面を形成する舗装においても、メンテナンスサイクルを確立し、予防保全型の管理を行うことにより、より効率的に維持管理していくことが求められています。  また、平成26年4月に社会資本整備審議会道路分科会建議「道路の老朽化対策の本格実施に関する提言」がとりまとめられ、その中で舗装については「経年的な劣化に基づき適切な更新年数を設定し、点検・更新することを検討」すべきとされているところです。  舗装については、国・高速道路会社の他、都道府県の約8割、市町村の約2割では点検は実施されてきたものの、統一的なデータの取得が十分に行われていませんでした。また、舗装の維持修繕に関わる予算は減少しており、適切な予防保全・修繕等が十分に行われていない状況となっています。  このほど舗装点検要領が制定されましたが、ポイントを教えて下さい  長谷川 今回の舗装点検要領は、舗装の長寿命化、ライフサイクルコストの削減など効率的な舗装の修繕の実施を図ることで、道路特性に応じた走行性、快適性の向上に資することを目的としています。  ポイントは大きく2つあります。まず、アスファルト舗装とコンクリート舗装に大別し、それぞれの点検の考え方を示しました。アスファルト舗装については、「表層や基層の適時修繕による、路盤以下の層の保護等を通じた長寿命化を目的とした点検」を実施することとし、コンクリート舗装については、目地部から雨水等の浸入が原因となって、破損するケースを主な破損として、コンクリート舗装の高耐久性能をより長期間発現させるため、目地部や版のひび割れ等を重点的に点検することとしました。 また、損傷の進行が早い道路等におけるアスファルト舗装については、舗装の長寿命化を意識した管理に誘導するため、「使用目標年数」を規定。「使用目標年数」とは、劣化の進行速度にばらつきの大きいアスファルト舗装において、表層の早期劣化区間の排除や、表層の供用年数と損傷レベルに応じた適切な措置の実施といったきめ細やかな管理を通じた長寿命化に向け、表層を使い続ける目標期間として設定する年数です。  「使用目標年数」の導入は、舗装管理の効率化、舗装の長寿命化に非常に有効であると考えています。(つづく)

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