業界記事

【建専連全国大会】 入りたい業界を目指す/20周年で不退転の決意

2022-11-18

3年ぶりに対面式で開かれた全国大会
 建設産業専門団体連合会(建専連、岩田正吾会長)は、18日に20周年記念全国大会をウェブ併用で開催した。第1部の記念式典で岩田会長は「思いは職人たちが未来予想図を描ける業界へ。来てほしい業界から入りたい業界を目指し、不退転の決意で取り組む」との決意を表明した。
 岩田会長は「建設業界の担い手確保は一丁目一番地の課題であり、解決に向けた取り組みを建設業界全体で進めているところであるが、他の産業と比べた若者たちは専門工事業を選ばない状況にある。本当に担い手を確保するのであれば、働き手の目線で賃金や休暇の在り方を整備することが重要であり、それを実現するにはその原資である請負金額を安定させることが必要不可欠」と訴え、理解を求めた。また「われわれの抱える問題は相当根が深い。この問題を解決していく糸口は個別団体ではなく、先人が敷いてくれた共通の一本の道に乗り、建専連の総意として取り組むことが重要。全団体で結束し、この問題を一歩ずつでも改善していきたい」と述べ、協力を呼び掛けた。
 大会では、岸田文雄首相が建設技能者の処遇改善と次世代の担い手の確保・育成に期待を寄せながら「魅力ある産業となるよう、国民生活の安全・安心を支える基幹産業として建設業のなお一層の取り組みをお願いしたい」としたビデオメッセージを寄せた。また、来賓の斉藤鉄夫国土交通大臣、日本建設業連合会の宮本洋一会長、全国建設業協会の奥村太加典会長らがあいさつに立ち、いずれも建専連の団体創設20周年を祝福するとともに、新3K、新4Kの魅力ある業界の実現へ協力していく考えを示した。
 第2部のパネルディスカッションでは、芝浦工業大学の蟹澤宏剛教授がコーディネーターを務め、国交省不動産・建設経済局の長橋和久局長、日本IBM執行役員公共事業部長の榎並友理子氏、東京大学大学院工学系研究科の堀田昌英教授、大和ハウス工業技術統括本部技術部長の堀園義昭氏が参加。建設業以外の関係者がパネリストとなって「若者たちが憧れる職人の世界をもう一度」をテーマに繁閑で上下しない適正な請負額の保証の必要性などについて、それぞれの立場から意見を表明した。討論の様子は、ユーチューブでライブ配信された。
 

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