国土交通省がまとめた2020年7月分の建設工事受注動態統計調査報告によると、受注高は6兆4827億円で前年同月比12・6%減となり12カ月連続で減少した。民間等からの受注が引き続き不調で、元請受注高が16カ月連続で減少している。新推計移行後の8年間で比較すると、受注高総額は7月としては2番目に低い水準だった。新型コロナウイルス感染症の影響により、受注契約等に遅れが出ている影響が一部ではあるようだ。
7月の元請受注高は4兆4544億円で前年同月比7・3%減と、2カ月連続で減少。下請受注高は2兆283億円で同比22・2%減となり、7カ月連続で減少した。
1件500万円以上の公共機関からの受注工事額は、前年同月比12・7%増の1兆7198億円で前月の減少から再び増加した。国の機関は国と独立行政法人が増加、地方の機関は都道府県とその他が増加している。民間は、建築・建築設備工事の1件5億円以上の工事受注額は前年同月比28・0%減となり、7カ月連続の減少に。1件500万円以上の土木・機械装置等工事では前年同月比で18・6%減と、4カ月ぶりに減少した。
業種別では前年同月比で元請受注高は総合工事業と設備工事業が2カ月連続、職別工事業は5カ月連続の減少となった。