国土交通省は29日、2016年度の建設投資が前年度比1・6%増の51兆7700億円となる見通しを示した。民間投資が2008年度以来、30兆円を超える見通しで、名目値ながら総計は04年度以降では最も高い水準となる。
政府投資は21兆7300億円で、前年度比0・8%の増加だった。
民間投資は30兆400億円で同比2・2%増となり、リーマンショック前の水準まで回復した。
民間投資のうち、住宅建築投資は14兆7300億円で同比2・0%増、非住宅建設投資は15兆3100億円で同比2・3%増となっている。
なお、建設投資見通しは全建設活動について出来高ベースの投資額を推計したもので、16年度分は熊本地震の災害対応や消費税増税時期の再延期も加味している。