業界記事

【女性座談会】 性別による過度な差は不要〈後編〉

2017-03-08

 女性が活躍するための取り組みを積極的に進める国土交通省利根川上流河川事務所の女性職員3人と受注者側の女性技術者など6人が集い、ワンダーベル合同会社の中村秀樹氏を進行役に、女性も働きやすい建設現場をテーマに意見を交わした。       ◇ 中村 建設現場で働く中での要望・感想をお聞かせ下さい。 坂井 建設現場は思っていたよりはるかに過ごしやすく、要望は特にありません。 上原 大変気を使っていただきますが、仕事上もっと命令してくれて構わないと思うこともあります。 武笠 女性目線で提案した意見が実現されてうれしかったという話を聞いたことがあります。 山本 先日、こちらの現場を見学させていただき、大変刺激を受けました。当社の現場事務所で何ができるだろうと考え、まずは多機能コーヒーメーカーを設置しました。今後も徐々に環境を整備していければと考えています。 澤田 以前、目の前で着替えようとする男性社員もいましたが、今は改善されています。 関根 真夏でも屋外で作業しなければならないことがあり、以前は個人的に日焼け対策をしていましたが、現場で日焼け止めを支給していただけるようになりうれしかったです。また、みんなが進んで分煙に協力してくれるので、女性や非喫煙者にとって働きやすい環境になりました。 中村 残業や休日など、女性への配慮がもっとあっていいと思いますか。 山本 過度な気の使われ方は後ろめたさを感じてしまうので、男性と一緒でいいと考えています。 坂井 性別による過度な差は不要だと思いますが、育児などの特別な事情には配慮が必要です。また、残業が少なくなるのはいいことだと思いますが、女性の残業を減らす反面、男性の残業が増えてしまうのは良くないので、性別に関係なく残業を減らす制度が求められています。 内藤 私たちの世代は男らしさや女らしさをあまり重視しません。性別の差は自然に解消されるような気がします。 中村 建設現場における道具、設備、機材などについて要望はありますか。 内藤 排水ポンプ車の浮きが大きいです。 上原 散水車の水汲みホースが重いので、改良してもらえれば。 坂井 重機に搭乗するとペダルが遠い、ドアが重いと感じるほか、乗降の際に危険を感じたことがあります。 山岸 女性は男性に比べて小柄な場合が多いですが、建設機械は男性の体格に合わせて作られていると思うので、そこが考慮されたらいいのではないかと思います。 中村 そのほか、コメントをお願いします。 上原 建設業に従事すれば大きなものづくりができます。完成させたときの感動はほかでは味わえません。 中村 本日の座談会を機に、女性の活躍の場をさらに創出していきたいと思います。女性が自然体で働ける業界になっていくことを期待しています。ありがとうございました。 【座談会出席者】 ○利根川上流河川事務所 ・武笠裕美古河出張所長 ・山岸純子管理課維持係長 ・與儀亜希子計画課専門員 ・内藤ゆりか調査課技官 ○受注者 ・澤田琴音担当技術者(本田建設) ・関根綾香現場代理人(小川工業) ・水谷恵担当技術者(潮田建設) ・山本和代主任技術者(GRAND) ・坂井夏稀オペレーター(Atos) ・上原妙子担当技術者(常陽建設)

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