業界記事

【施工オートメーション】 24年度は試行工事など/実現へロードマップ示す

2024-04-23

施工のオートメーション化に向けたロードマップ
 
 国土交通省はi-Construction2・0の取り組みで施工のオートメーション化について、短期、中期、長期に分けたロードマップを示した。自動施工、遠隔施工、施工データの活用を軸に導入や活用を拡大し、長期目標の大規模現場での自動施工と最適施工を実現を目指す。2024年度は試行工事などにも取り組む。
 短期の目標は、現場データをリアルタイムに活用する施工の実現。中期は、大規模土工等の一定の工種・条件下での自動施工の標準化を掲げる。
 施工のオートメーション化で基本的な土台となる自動施工の安全ルール。23年度末までに策定を終えており、24年度は、安全ルールを実現場に適用する試行工事を実施。さらに、自動施工機械の機能要件や施工管理要領の策定に向けた検討・検証を行う。
 遠隔施工については、災害対応時の斜面対策工事等でオペレータが建機に搭乗せずに遠隔操作する工事を実施してきたが、生産性の高い自動施工の実現へは通常工事への導入が不可欠。見える範囲での短距離遠隔操作、離れた場所からの長距離遠隔操作がある。特に事務所など現場から離れた場所での操作は、労働災害の防止や労働環境の改善、複数現場の兼任や都心部のオペレータが地方部の施工を担うことも可能になる。24年度は災害対策時以外の施工現場で試行工事を実施する。
 施工データの活用は施工の最適化を目指すもの。自動施工に必要なデータなどを集約・活用する施工データプラットフォームを整備、併せて共通ルール(API連携)を策定し、施工データ連携を図る技術開発を促進する。24年度から施工データ活用の試行工事を実施して効果検証に入る。26年度からは施工データプラットフォームを整備する。
 海上工事に関しては、作業船の自動・自律化の安全ルールの検討や作業船操作にともなう3次元データとの連携検討に取り組む。

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