業界記事

【GX建機】 クレーン1型式加わる/購入補助も始まり導入拡大を

2024-04-18

 GX建機で新たな認定が行われた。認定済み15型式はいずれも電動ショベルだが、今回はタダノのラフテレーンクレーンeGR-250Nが加わった。日本建設機械施工協会(JCMAS)による電力消費試験方法が規格化され、3月25日に認定規程へ電動ホイールクレーンが追加された。4月4日に申請を受け8日に認定している。認定機種の拡大とともに企業側のGX建機購入への補助もスタートしており、導入拡大にも期待がかかる。

 認定されたeGR-250Nは、有線式/バッテリ式双方で使える上、走行も含めて全て電気で賄う25tのラフテレーンクレーン。充電方式は急速(CHAdeMO)、普通(AC200V(三相)商用電源接続)対応で、充電時間は急速充電なら出力70kW以上の設備で約2・5時間、普通充電は夜間充電・現場でのクレーン作業、補充電で約8時間とされる。

 GX建機導入への補助は環境省が経済産業省、国土交通省と連携し、建設機械の電動化促進事業として進める。導入する事業者へ建設機械や充電設備の購入経費の一部を補助。多様な現場でのモデルケースを形成する。さらに、GX建機を使用する事業者等からヒアリング、施工等に関する情報の収集、CO2削減効果の確認等を行い、普及拡大に向けて必要な知見を得る。

 建設機械本体については補助率が標準的燃費水準車両との差額の3分の2、充電設備も補助対象となり、本体価格の2分の1とした。

 電費試験方法の規格化に向けては、以前から言われているローラに動きがある。JCMASによれば23年12月27日、JCMA路盤・舗装機械技術委員会の中に、ロードローラ作業エネルギー消費量試験方法作成WGを立ち上げ、試験方法について検討を開始したという。現時点で規格化の目標は、24年12月ごろを想定。ラフテレーンクレーンも12月の試験方法改正だったため、早ければ認定規程の機種追加を年度末に行い、初認定機種の誕生も早いかもしれない。

  ◇ ◇ ◇ ◇

 GX建機の使用については、静かであることと排気ガスが出ないことなどの特性から、住宅街での工事や夜間工事など音が気になる場所での工事に適しているだろう。また、排気ガスが気になる植樹帯や樹木の中での工事にもメリットがありそう。

 実際にGX建機を動かしたオペレータからは都市型の現場や、排ガス対応が必要な立坑内での工事に適しているのではないかとの声もあがっている。

 適用機種の拡大などとともに、工事現場での採用が増えていくことで、適した現場、現場環境などをまとめた活用ガイドラインの作成なども必要になってくるのではないか。

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