農林水産省は国営土地改良事業等の積算で、猛暑日および近年の降雨状況を反映した工期設定となるよう、月標準稼働日数の算定方法を見直した。
新たに、年毎のWBGT値31以上の時間を日数換算し、5カ年平均したものを猛暑日日数として月標準稼働日数の算定に加味し工程を設定。また、近年の降雨状況を反映することとし、降雨日日数の算定において、10カ年平均から5カ年平均に見直した。
工期の算出は、施工に必要な実日数×(月平均日数/月標準稼働日数)+準備期間+後片付け期間+その他作業不能日で行う。
月標準稼働日数は、月平均日数-月平均休日数-天候等による作業不能日数-作業待ち日数で計算。この天候等による作業不能日数が、降雨日日数と猛暑日日数を加えたものになる。
その猛暑日日数は年毎のWBGT値31以上の時間を日数換算し、平均した値で、その対象は5カ年。
猛暑日、降雨日数を5カ年平均で算出するため、より現状に近いところでの平均となるため、近年の急激な気候変動にも迅速に反応する形になる。