業界記事

団地統合建て替えでPEI検討

2024-04-13

 諏訪市は県営桜ケ丘団地跡地を取得し、老朽化する二本松団地と立石団地の統合建て替えを計画している。整備に当たっては、民間事業者の資金や経営ノウハウの活用を視野に入れたPFI手法の導入を考えており、本年度から事業手法の検討のほか、用地取得までを済ませる。順調に進めば25年度には決定した事業手法に基づき、プロポーザル方式などで事業者を選定、26年度にも着工となりそうだ。
 二本松および立石の2つの公営団地は近接地に位置し、ともに経年数による老朽化が見られるため、統合して建て替えする運びとなった。 現在、建設予定地では県が既存住宅の解体工事を鋭意行っているところ。解体は5月末までの工期で2工区に分けて進めており、1工区を藤森土木建設(諏訪市)、2工区を渋崎建設(同)が担当している。
 市側は用地取得の時期などについては明確にしていないが、本年度内に用地買収を済ませ、整備に向けた準備を進める。取得面積は、住宅跡地のほか県有地となっている周辺の生活道路、法面なども含めた約4800㎡。このうち約3200㎡を活用し住宅を整備する見込み。
 新施設の内容は事業者が決定した後に詰めていくことになるが、基本的な考えとして二本松と立石団地の現在の入居者の移転と、近隣には高島小学校や上諏訪中学校が立地しているため、子育て世代向けの間取りも導入する方針。
 計画では本年度内に用地取得、26年度から工事としているが、事業手法によっては1年前倒しの25年度から工事に取り掛かる可能性もあり、流動的だ。  
 このほど公表した実施計画では24年度に用地取得費3500万円、26年度の工事費に8億3640万円が設定されている。
 既存の市営二本松団地(上諏訪9250)は、コンクリートブロック造2階建てで、4棟。延べ床面積185.12㎡が3棟。残る1棟は168.96。間取りは全て3K。建設年度は56~57年度。
 市営立石団地(上諏訪8967地内)簡易耐火構造2階建て4棟。延べ床面積はAとB棟が261㎡でそれぞれ6戸。C棟が174㎡、D棟が146.24㎡でそれぞれ4戸。建設年度は54~55年度。
 解体が進む県営桜ケ丘団地(上諏訪9496地内)は、簡易耐火構造2階建で3棟。1棟当たり8戸で間取り2DK。建設年度は52~54年度。

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