業界記事

瀧沢石器時代遺跡の保存整備に向け、早期に遺構復元と園路整備の実施設計へ

2024-04-06


渋川市は赤城町地内で進めている瀧沢石器時代遺跡の保存整備事業について、遺構復元と園路整備の実施設計を早期に委託するため現在、準備を行っている。2024年度当初予算で、造成工事実施設計修正業務の委託料も含めた設計委託料1230万9000円を計上した。
国指定史跡である同遺跡の史跡指定範囲は約4・3ha。工事では遺構を保護するための造成を行うほか、縄文時代の地形復元や、配石遺構の復元、なだらかな傾斜にするため法面工事を想定している。
整備基本計画では、W造平屋を基本とするガイダンス施設のほか駐車場、体験広場、配石遺構を展示する広場、展望広場、縄文時代の植生を表現した縄文の林などを設置する方針を示している。ガイダンス施設の新設工事は、25年度以降に実施が予定されている。造成工事完了後の着手となる見通し。
基本設計および地形復元のための発掘調査を21年度にウッドサークル(東京都中央区)が担当しており、22年度には造成工事の実施設計業務を応用地質(東京都千代田区)がまとめた。また、23年度は史跡境界測量および境界標設置業務を理工技術(渋川市)、支障物撤去工事を南雲建設(渋川市)がそれぞれ担当した。なお、ガイダンス施設の設計は未着手となっている。
瀧沢石器時代遺跡は、自然石が並べられた配石遺構や住居跡のほか、長さ1mもの大石棒、石剣、岩版などの祭祀用具、石鍬、石匙などの実用品など石製品が多数発見され、本県考古学の端緒を開いたとして評価され1927年に国の史跡に指定された。

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