業界記事

足利市、50号沿線に新産業団地、新年度は県に整備要望書提出、久保田町22haを選定

2023-03-27

 足利市は24日、次期産業団地候補地に国道50号沿線の久保田工業団地東側約22ha(久保田町)を選定したと発表した。2023年度は県に整備要望書を提出し、各種協議を開始。24年度は詳細設計、25年度は用地取得と造成工事に着手、28年度の完工を目指す。旺盛な企業立地需要に応え、時期を逸することなく新産業団地開発に乗り出す。
 市は22年12月、一帯の地権者に対し事業説明会を開催。意向調査の結果、協力に前向きな反応が得られた。候補地は50号北側に面し、西側は久保田工業団地(13・8ha)、東側は県道野田多々良停車場線を挟んで久野小学校に接している。
 50号南側には西久保田工業団地(13ha)が立地し、近接する東武伊勢崎線県駅周辺には、あがた工業団地(6・5ha)、あがた駅南産業団地(18・4ha)が立地。さらに市が26年度の完成を目指し、あがた北産業団地(19・1ha)の造成を進めている。
 八坂第2工業団地(23・2ha)、八坂工業団地(8・3ha)、羽刈工業団地(10・7ha)にも比較的近い。市内には既設の産業団地が13カ所あり、全区画が完売。最も新しいあがた駅南産業団地は18年度に7社の進出で早々と完売。その後も用地購入の引き合いは多い。
 市は工場等用地活用促進事業実施要綱を策定し、1000平方m以上の一団の土地情報を公開。しかし企業ニーズに見合う大規模な土地情報が不足。市に企業からの照会があっても有益な情報を提供できず、企業立地機会を逃すジレンマに陥っていた。
 経済産業省の02年~21年度の工場立地動向調査では茨城2位、群馬4位、栃木11位と北関東3県が上位を占める。21年度の立地調査では茨城51件、群馬49件、栃木27件の実績を誇る。こうした状況を市の将来活力に結び付けるため、適地選定を急いだ。
 早川尚秀市長は市議会3月定例会一般質問で、市内15番目の次期産業団地について「国道50号沿いの久保田町を優先候補地に絞り込んだ」と答弁。市は22年度、産業ものづくり課に新産業系用地開発準備室を設置。一定の条件を満たす適地を探していた。
 次期産業団地候補地は交通利便性が高い50号沿線で、既設や新設の産業団地群に接する。近隣の既設7カ所のうち、西久保田八坂第2、あがた駅南の3カ所の開発は県企業局が担当した。市は県機関の支援を得て一大産業団地集積地形成に舵を切る。

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