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　厚生労働省新潟労働局は、小柳建設をユースエール認定（若者雇用促進法に基づく認定）企業とした。７日には新潟労働局で、認定通知書の交付式が執り行われ、吉野彰一局長より認定書が授与された。
　ユースエールは、若者雇用促進法に基づき「前事業年度の正社員の有給休暇の年間付与日数に対する取得率が平均70％以上」など12の認定基準を満たした場合に、若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業として認定される。
　同社では、２０２１年度に正社員の有給休暇取得率80・９％を達成したほか、月平均の所定外労働時間が２・２時間と建設業界の平均13・５時間を大きく下回る。このほかに毎月の先輩や上司とのキャリアアップ面談、金銭面での将来不安を解消するイデコプラスなどに取り組んだ結果が、今回の認定につながった。
　同社の中静真吾専務は「若者の退職理由を一つずつ検証し、取り組んできた。これまで積み上げてきた働き方改革、建設業での３Ｋの払拭の取り組みが実を結んだ。離職率、残業を低減させた成果であり意義深いもの」とする。また同社では、女性活躍推進企業の最高ランクである「えるぼし」の三つ星、子育てサポート企業最上位となる「プラチナくるみん」にも認定されており、３つの認定を受けるのは、県内企業では初めてで、「これからも継続するとともに、建設産業のイメージアップ、業績向上につなげる」とした。
　交付式で、吉野労働局長は「認定企業の取り組みが若者の採用・育成のロールモデルとして期待され、県内企業への波及が期待される。労働局としても県内企業の魅力向上と若者の入職、離職防止へ雇用環境を整備する企業の支援とともに、広く周知を図る」と期待を寄せた。
【写真＝中静専務（右）に認定書交付】