業界記事

事業運営は公営民設/道の駅導入機能絞り込み

2022-12-01

 那珂インターチェンジ周辺への複合型交流拠点施設「道の駅」整備を進める那珂市は、事業手法・スキームについて、公設民営(指定管理)が適していると25日の検討委員会で示した。設計段階から運営事業者が関与していくことが望ましいとしており、管理運営主体には県内道の駅で多くの実施実績がある、第三セクターの可能性も浮上した。順調に進めば2023年度から設計をまとめ、26~27年度で建設工事に取り掛かる。供用開始が28年度(令和10年度)を予定している。
 第4回目の検討委員会では、道の駅の運営実績のある企業や想定機能に関連する企業、DX関連企業の計11社に行ったサウンディング調査結果をまとめたほか、導入機能や需要予測などについて検討した。
 事業スキームについては、多くの実績を有する「公設民営(指定管理)」に肯定的な意見が集まり、指定管理にあたっては、設計段階から運営事業者のノウハウを生かし、収益を生みやすい施設とするために配慮が必要といった意見も寄せられた。
 管理運営主体においては、民間事業者のほかに第三セクターの可能性も浮上した。両者ともに公的な手続きが不要であり、意思決定のスピードが早く、利用者ニーズへの迅速な対応が可能となる。
 さらに第三セクターでは市の目的に沿った管理運営が可能となるが、収益性や独自性が見込みにくいため、今後に検討を進めていく。
 導入機能については、道の駅の基本機能となる24時間利用可能な駐車場・トイレ、EV充電器、Wⅰ―Fⅰなどの休憩機能。農産物直売所や地場レストラン・カフェ、地元食材の加工所などの食機能のほか、コミュニティスペースやイベント広場などが選出された。
 需要予測による推定利用者数は、年間で約68万人から83万人を試算。駐車マス数は、平日82台~95台、休日66台から88台と見込んでいる。推定売上高は、年間で約6・5億円~7・9億円を試算した。今後の施設規模の指標とするとともに、導入機能が確定する段階で、必要に応じて補正を検討する。
 整備予定地となる飯田押敷交差点北西側は、那珂ICから約500mに位置。前面道路には菅谷・飯田線(W7・75m)と県道65号那珂インター線(W11~17m)に接する。最大10haの中から、施設規模や整備内容により必要な面積を算出する。
 今後は検討委員会の中で施設の概略設計や概算事業費などの検討を進めていき、年度内に基本計画をまとめる。23~24年度にかけては基本設計に移り、25年度に実施設計、26年度からの工事着手を目指す。

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