業界記事

運動公園整備も視野/守谷SA周辺区画整理で

2022-07-29

 新たな産業拠点の創出と企業の誘導を目指す守谷市は、(仮称)守谷サービスエリア(SA)スマートインターチェンジ(SIC)周辺土地区画整理事業を進めている。工事は早ければ2024年度に取り掛かり、30年度の完了を見据える。区域の一部が利根川の浸水区域であるため、3m程度の盛土を行う想定。また、区画東側では国土交通省利根川上流河川事務所が稲戸井調整池の整備を進めており、一部を借用して多目的運動公園などの公園設置を計画している。
 守谷SA周辺は野木崎地内の一部で、SA西側に位置するほか、予定地南東側には市浄化センターや明治守谷工場が隣接。東側のSAと接している付近にはSICの設置が検討される。
 事業認可取得などの手続きを進め、23年度にも組合設立認可の取得を見込む。早ければ24年度に着工し、30年度の完了を目指す。開発予定地はSA西側の約60・8haで、概算事業費は171億円を試算している。
 同地区は利根川の浸水区域内であることから、盛土を計画。守谷SAと同程度の地盤高とするため、現在よりも約3mの盛土を施す。
 現況は農地が主。基本構想段階では8区画に分け、調整池5カ所などを整備する方針で、今後の業務代行者とともに、区画分けや分譲面積、事業費などをあらためて精査していく。
 用途は産業系としており、SIC想定区域内には「にぎわい創出ゾーン」を設け、商業施設などの誘致も検討。また、予定施工地区の南側には利根川が流れる。堤防があるものの高さと幅が、国が規定する断面に達していないことから整備を要望しているという。区画東側では国土交通省利根川上流河川事務所が稲戸井調整池の整備を進めており、一部を借用して多目的運動公園などの公園設置を計画している。
 業務代行予定者は8月30日に選定。9月末にも契約を結びたい考えだ。業務代行予定者は準備委員会の運営をはじめ、土地利用計画の作成、測量調査、画地や道路、公園、調整池などの設計、都市計画、換地計画などを行う。組合設立後、事務局運営、調査設計、造成工事、保留地取得などを一括して代行する。
 SA側で設置を検討するSICとも調整しながら、計画的な産業系の土地利用、SAとの相乗効果などを図る。市の新たな玄関として期待が高まる。

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