業界記事

候補地2カ所に絞る/道の駅検討で方向性提示/PPP・PFI導入可能性も

2022-07-27

 那珂市は22日、那珂インターチェンジ周辺への複合型交流拠点施設「道の駅」整備に向けた検討委員会を行った。第2回目の開催となった今回は、設置候補地を飯田押敷交差点北側と飯田大洞交差点のIC北側2カ所に絞り込み、整備に関わる基本理念・コンセプト案、導入機能の基本方針案などを検討した。今後は整備・管理運営に係るPPP/PFI導入可能性などの検討を進めていき、基本構想・計画を年度内にまとめる。順調に進めば2023年度にも基本設計に取り掛かる。
 整備候補地は、4車線化事業を進めている都市計画道路「菅谷・飯田線」(バードライン)の縦軸を中心として、ICから約2㎞圏内の4カ所を選定。▽地域住民の利便性▽市内観光の情報発信拠点▽周辺観光資源との連携▽周辺道路の交通条件▽既存施設等の立地条件―の観点から、候補地をIC北側の飯田押敷交差点と飯田大洞交差点付近の2カ所に絞り込んだ。
 飯田押敷交差点は、ICから約500m、人口中心から約2㎞圏内に位置。前面道路には菅谷・飯田線(W7・75m)と県道65号那珂インター線(W11~17m)に接する。
 飯田大洞交差点はIC北側約2・7㎞に位置する。菅谷・飯田線ほか、国道118号(W6~9m)に接し、敷地内にはため池が存在し、雑木林も点在する。
 いずれも敷地面積は最大で10haを試算。施設規模や整備内容により、必要な面積を算出する。
 導入機能の基本方針案では「食」でつながる機能として、直売所や農畜産物の販売・魅力発信コーナー、レストランなど。「体験」でつながる機能では、アーバンスポーツなどの屋外運動施設、BBQ施設、キャンプ場など。「デジタル」でつながる機能として、MaaSや再生可能エネルギーなどDXを活用した施設を想定している。
 またIC近接の立地を生かした機能として、ETC2.0を活用した交通結節機能や防災拠点としての整備も検討する。
 今後も委員会による検討を進めていくとともに、整備検討調査にあたっては、㈱建築技術研究所が担当する。調査内容は、施設(駐車場、休憩施設、情報発信施設、防災施設等)の概略設計や整備効果の検討、整備・管理運営に係るPPP/PFIの導入可能性調査、建設地選定となる。
 想定する事業スケジュールは、23~24年度に基本設計をまとめ、25年度に実施設計に移る。26年度から2カ年で建設工事に取り掛かり、28年度の供用開始を目指している。
 「道の駅」のコンセプト案は、『那珂でつながる道の駅』を掲げる。那珂ICと地域内外の魅力をつなぎ、地域経済の活性化につなげる拠点を創出する。

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