業界記事

若手技術者6人を表彰

2021-11-23

 北陸地方整備局は18日、若手技術者賞の表彰式を挙行し、6人を表彰した。本年度は2020年度に完成した工事、業務の中から工事部門で現場代理人4人、監理技術者1人を選定。業務部門では管理(主任)技術者1人が選ばれ、松浦利之企画部長より表彰状が授与された。
 若手技術者賞は、建設業界の担い手確保・育成および技術力向上に北陸地整管内の工事や業務で秀でた若手技術者を表彰するため15年度に創設。工事部門は35歳、業務部門では40歳までの技術者で特に優秀な若手を表彰している。
 松浦企画部長は「建設業界では、若手入職者の減少、技術者の高齢化が進み担い手の確保が課題となっている。将来に渡って社会資本の整備、管理を担える人材の確保育成することが重要である。建設業は地域の安全安心の確保のため、今後もより一層重要性が増している。若い世代が中心となって建設業界の魅力や活力の向上に努めていただきたい」と今後の活躍に期待を寄せた。
 本年度の受賞者および対象工事は次の通り※継承略
 ◎工事部門
 ◆現場代理人
 ◇伊藤隆弘(小野組)=東新潟地区河道掘削および新光町やすらぎ堤その8外工事
 ◇加藤浩(みらい建設工業)=新潟港(西港地区)航路泊地附帯施設中仕切堤工事
 ◇富永智(伊米ヶ崎建設)=令和元・2年度新破間橋橋梁補修工事
 ◇横井公彦(加賀田組)=R元日東道交通安全施設整備その2工事
 ◆監理技術者
 ◇笠原友矢(共和土木)=園家副離岸堤(№110)その2工事
 ◎業務部門
 ◆管理(主任)技術者
 ◇岩佐隆広(建設技術研究所)=令和元年度大河津分水路水利模型実験業務

地図に残る仕事を
加賀田組 横井公彦氏


 羽越河川国道事務所発注の「R元日東道交通安全施設整備その2工事」で現場代理人を務めた 加賀田組の横井公彦氏は、 本年度の受賞者の中で最年少となる入社5年目の23歳。
 高校時代の見学会で訪れた加賀田組の現場で「何もないところから、ものをつくり上げる魅力を感じ、自分がつくったものが地図に残る仕事がしたいと思った」と同社に入社した。
 今回の受賞工事が、直轄工事での初めての代理人であり「無事、無事故で完了したことが印象深い」と語る。施工に当たっては「日東道の6カ所あるインターチェンジを3社で規制を実施した。自社だけではなく、他社との連携が大変だった」とし「上司や先輩方が、一緒に親身になって相談に乗ってくれた」と振り返る。
 今後については「このような賞に選んでいただき光栄に思う。今回の受賞を糧に、日々技術力を研さんしたい」と語った。

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