業界記事

川口市が2年1・6億円でれんが塀を耐震補強

2021-04-07

 川口市は国指定重要文化財に指定されている旧田中家住宅について、れんが塀(南塀)の耐震補強工事を計画している。当初予算で工事費1億6589万円を2カ年継続費に設定した。継続費の年割額は21年度9395万円、22年度7194万円。2022年1月ごろに指名競争入札を行う見通し。約8カ月の工期を見込む。
 門を含む折り曲がり長は38・3m。れんが組積造りで、高さが約2・7mある。補強手法は近く委託する実施設計で固め、「旧田中家住宅耐震補強検討委員会」での確認を経て決める。
 重要文化財(建造物)耐震診断指針に基づく必要耐震性能については、道路側が安全確保水準、敷地側で復旧可能水準を求める。
 旧田中家住宅(川口市末広1-7-2)では20年度に耐震診断業務を行った結果、「補強を要する」と判断された経緯がある。
 住宅が立地する敷地は市街化区域内で、準工業地域などに指定されている。防火・準防火地域には当たらない。

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