業界記事
利根川上流が流域治水協議会で中間とりまとめ
2020-09-24
利根川上流河川事務所は18日、沿川の5県30市町とで構成する利根川上流流域治水協議会の第2回会合を書面開催した。早急に実施すべき対策となるプロジェクトの利根川上流区間における中間とりまとめに埼玉県小山川圏域など7圏域の各県で進める河川対策などを追加し、協議会で了承した。最終版は2021年3月の策定を目指す。
令和元年東日本台風では各地で戦後最大を超える洪水により甚大な被害が発生したことを踏まえ、利根川下流域および江戸川流域も含めた事前防災対策を進めるもの。
対策には下水道および雨水流失抑制施設の整備などの流域対策、ハザードマップやマイタイムラインの整備・普及促進などのソフト対策も盛り込まれている。
追加した7圏域の主な河川対策は次のとおり。
▽埼玉県小山川圏域=元小山川、備前渠川、男堀川、志戸川などの河道掘削および堤防整備
▽茨城県利根川圏域=向堀川、女沼川、飯沼川などの河道掘削および堤防整備
▽栃木県思川圏域=水資源機構により南摩ダム整備、行川、黒川、武子川、大芦川などの河道掘削および堤防整備など
▽栃木県邑波川圏域=邑波川、永野川の河道掘削および堤防整備など、杣井木川の排水機場整備など
▽群馬県邑楽・館林圏域=休泊川、多々良川、逆川の河道掘削など、新堀川の堤防整備など
▽群馬県石田川圏域=八瀬川、大川、高寺川、憩川の河道掘削など
▽群馬県利根川中流圏域=利根川の堤防整備、浸水対策、荒砥川および広瀬川の浸水対策など
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