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　県下都賀農業振興事務所は、県営農業農村整備の今年度事業概要をまとめた。１８地区に約３１億７０００万円（調査地区、繰越含む）を投入。農地整備の薬師寺・柴（下野市）で圃整工１７ｈａに着手し、２件を９月、１件を１０月に発注。下稲葉（壬生町）は工事を促進し、塚崎・東野田（小山市）は農道橋工事２件を９月に入札する。部屋南部（栃木市）は設計。新規の大谷東部（小山市）は換地業務を進めて２０２１年度に実施設計、２２年度からの着工を予定。蟹川堰（下野市）はゲート製作工事の発注を目指す。調査計画は中谷（野木町）など６地区。
　薬師寺・柴は西側が自治医科大学周辺の住宅地、東側が薬師寺地区の集落・工業団地に挟まれた延長約５㎞の南北に細長い区域。全体計画は圃整工６６ｈａ、事業期間１８～２５年度、総事業費約１５億８３００万円。水田５９ｈａへの暗渠排水工、区域南部の調整池設置を計画している。
　今年度の事業費は２億８６００万円。着工するのは南側の農地。第１工区５・４ｈａ、第２工区５・３ｈａを９月、第３工区６・１ｈａを１０月に指名競争で入札する。
　下稲葉は７億４０６４万円。圃整工は南側から進めており、今年度は約４２ｈａを６工区に分けて３日に入札を執行。面工事は今年度末に６割弱が完了する見込み。
　また、昨年度に圃整工を実施した個所で排水路工２件を９月に指名通知して入札。延長は約８００ｍと約１４００ｍ。揚水機工事２件も９月に発注する。
　塚崎・東野田は２億２９７０万円。農道橋工事は新４号国道北側の西仁連川で実施。門型カルバートで橋長約１０ｍ、全幅５ｍ。舗装工や周辺の水路工も含めて発注する。地区内の工事は今年度に完了。来年度は換地業務に移る予定。
　新規の大谷東部（横倉、横倉新田、田間、武井）は、西仁連川右岸の南北に細長い約８３・６ｈａを対象に圃場整備を実施。ほぼ全域に暗渠排水工を設置する計画。
　事業期間は２０～２５年度、総事業費は約１８億２８００万円。事業に併せ、新４号国道の北側に非農用地２２・５ｈａを創出。小山市が工業団地を計画している。
　かんがい排水の西前原は２億１１８１万円。巴波西部排水機場の撤去工事、新排水機場の場内整備工事をそれぞれ９月に指名して入札。事業を完了させる。
　水利施設整備の真弓（栃木大平町）は永野川の排水樋管２門にφ１０００㎜のゲートポンプを１基ずつ整備する計画。ゲートポンプ工事は発注済み。樋管への排水路工事（延長１７１ｍ、幅２ｍ）は４日に入札。
　石川排水機場（藤岡町石川）を改築する部屋南部は７９００万円。今年度にポンプ設備の実施設計をＮＴＣコンサルタンツ（名古屋市）に委託。来年度は建屋の実施設計を進める。樋管部分は国土交通省に委託し、今年度に予備設計、来年度に実施設計を進める予定。
　新排水機場の計画はφ６００㎜の横軸斜流ポンプ２台を設置。事業期間は１８～２４年度、総事業費約２５億５３１０万円。
　蟹川堰は田川境橋の下流の堰。洪水吐きゲートは幅１９・４ｍ×高さ１・４ｍ×２門。上部工を現在と同じ鋼製自動転倒ゲートに更新する。農業用河川工作物応急対策事業で期間は２０～２２年度、総事業費約２億１０００万円。
　今年度事業費は１億円。実施設計は宇都宮測量（宇都宮市）に委託。早ければ１２月にも右岸側のゲート製作工事を発注し、来年度に据え付け工事を実施。上流側にフトンカゴ護床工を新設する計画。
　永野川の押切用水堰（栃木市大平町榎本）は取水口がある左岸の工事が完了。今年度は本庁入札執行の右岸側改修工事を２日に開札。２１年度は残る護床や護岸工事を実施する予定。
　小倉堰（栃木市）は頭首工補修を８月に発注し、護床工事２件を３日に開札。今年度に完了させる。
　県営事業化に向けた調査は６地区。農地整備の中谷で約９１ｈａ、粟宮（小山市）で約２５ｈａ、塚崎・田間（同）で約５０ｈａの計画設計を推進。中谷、粟宮は２２年度、塚崎・田間は２３年度の事業化を目指している。
　水利施設は亀の子堰（小山市）、生井（小山市、野木町）、穂積（小山市）。巴波川の亀の子堰（小山市）は改築に向け計画設計を推進。事業化の時期は２３年度を想定。
　生井（小山市）は東部幹線排水路３１００ｍの測量を実施。調査期間は１９～２３年度。穂積は西清水川支川排水路７１０ｍ、品川幹線排水路２６５ｍ、東清水川排水路１０００ｍの計画設計。調査期間は１９～２２年度を予定している。