業界記事

女性・若手らが建設業界の未来考える

2019-11-14

 女性・若手で考える建設関連産業の未来の集いが7日、新潟市のメディアシップで開かれ、事業者・発注者・学生ら約100人が参加した。主催は日本技術士会北陸本部、にいがた土木女子会議(NDJ)。
パネルディスカッションでは、キタックの中山正子社長、県建設業協会青年部・猪俣一成部会長、ME新潟の会・荒木克会長、県十日町地域振興局地域整備部の瀬戸民枝副部長をパネラーに迎えた。基調講演した新潟大学工学部の大竹雄准教授も加わり、本音や希望を披露した。
 若手に向けて、大竹准教授は既存の枠にとらわれず前向きに挑む「妄想」が大切と指摘。猪俣部会長は「土木は、描きデザインし実現する尊いしごと」とし、風の工学を活用した道路などの可能性に触れた。荒木会長は「正直、土木は嫌いだった。山中で地すべり防止工事をしても誰も見ていない」とモチベーションを高める仕組みづくりに言及。利き酒マラソンを企画した際、参加者の感謝の声がうれしかったと述べた。
 一方女性活躍では、猪俣部会長が「社内に女性技術者が3人。専門学校を出て即、重機オペレーターになった女子がいる。今はICT技術があるし、エンジニアは男女関係ない」と話した。中山社長は「建設業界だけ女性が少ないのではない。上場企業のうち女性社長は1%、非上場企業を含めたら新潟県は47都道府県中最下位。会合で女は黙ってろと言われたことも。直接戦わないが意見は言う。10年続けると聞いてくれる人が現れる。変化の兆しはあるが、対等というのはもう10年、20年かかるだろう」とした。 
 瀬戸副部長は「能力があってもなぜか女性は自己評価が低い。何とかなるからまずやってみて。管理職側も、女子が断ってももう一歩踏み込んでほしい。ライフイベントはあるが働き続けることで社会が変わっていく」と力を込めた。
 参加した女性は「女性自ら前に出ることも大事だと感じた」と話した。

【写真=学生から鋭い質問が飛び盛り上がりをみせた】

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