業界記事

日光市、日光産業団地の土地利活用検討へ、獨協医療センター移転に配慮

2019-08-07

 日光市は、日光産業団地土地利活用基本計画(仮称)を策定する。団地への移転を決定している獨協医科大学日光医療センターに配慮した将来像や導入機能のあり方などを盛り込む。9月補正予算に業務委託料800万円(2カ年債務負担行為設定)を計上。指名競争で委託者を選定する考え。計画はセンターの建設スケジュールを踏まえて策定し、今年度末に中間報告する予定。
 日光医療センターは現在、藤原地区の高徳に立地。建物の老朽化や敷地条件などの課題を解決するため日光産業団地(土沢、森友)への移転を決定している。団地は工業地域で病院の建設ができないため、市では土地利活用基本計画を策定。県と事前協議を進め、来年度の用途地域変更を目指していく考え。
 日光産業団地の利活用検討にあたって市は庁内にプロジェクトチームを設置して調査研究を実施。都市計画法による用途変更や地区計画の見直しなどについては基本計画に示す将来像や導入機能のあり方に基づき、組織横断的に対応していく。
 委託業務の期間は2年間を予定。基本計画は日光医療センターの建設スケジュールも踏まえた上で決定。来年3月をめどに中間報告をまとめ市議会と協議する。
 日光医療センターでは地域の中核病院、観光地の医療機関としての機能をより効果的に発揮するため日光産業団地を最適地に絞り込んだ。団地は国道119号や121号バイパスが近接し、日光宇都宮道路土沢インターチェンジから約2・5㎞に位置している。
 日光産業団地は12~14年度に造成。面積16・1ha、分譲面積11・2ha。現在、とちぎコープが南側Ⅱエリアの0・6haに立地している。

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