業界記事

給食センター増改築、一括で工事発注へ 昭和町

2019-02-07

 学校給食センターの増改築で昭和町は建築や設備工事、厨房機器入れ替えなど全工種を一括発注する方針を固めた。今月中に一般競争入札を公告し来月入札を行う見通し。施工は2者JVとする方向だ。工事費は約5億5000万円を見込んでいる。
 町担当者は「埋設物をやり直すなどの(工種が多岐にわたる)事情もあり、いろいろ検討した結果、一括で発注する事に決めた」と説明。今月にも本紙や町ホームページなどで入札を告知する。同町の規定では1億円以上の案件は一般競争。また数億に及ぶ案件のため2者JVでの施工とする方向で検討を進めている。これまでの同町の入札実績からJVの代表構成員は近隣地域に本店がある業者、構成員は町内業者とする可能性が高い。
 来月中旬にも入札を行い、落札後、町議会での施工契約承認を経て本契約を結ぶ。着工は学校が夏休み期間となる7月下旬を予定。10月中に試運転まで終えるよう3カ月ほどで集中的に工事を行う厳しいスケジュールだ。町は学校給食への影響を考え、工期厳守を求める。早めに入札を行うのも施工業者に前払い金を支払い資材調達など準備を進めてもらうことで、着実に工事を完了させるためだという。
 工事は増築に加え内部もほぼ全面改装するイメージ。間取りや動線の見直し以外に地下ピットを造ったり厨房機器を大幅に入れ換えたりする。照明設備をLED化するなど電気設備も交換する。同センターは周囲を道路や建物に囲まれており大幅に増築する敷地が取れないため、調理能力の増強や利便性を向上させるのに大規模改修が必要となった。設計は馬場設計(甲府市)が作成している。
 町は本年度当初予算に工事費として約3億円を盛ったが足りないことが分かり、12月補正予算で約2億5000万円を追加。総額約5億5000万円を確保している。


【写真=大規模改修する給食センター】

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