業界記事
現場見学会を/リニューアルプロジェクト
2017-10-24
老朽化した高速道路施設の機能向上と長寿命化を図るため高速道路リニューアルプロジェクトを進めるネクスコ東日本は18日、プロジェクトの一環として補修工事に着手した北陸自動車道下り線の正善寺トンネルで現場見学会を開催した。
正善寺トンネルは、供用開始から約30年経過し、地盤材料の劣化などにより路面隆起が発生している。修繕工事では、インバートを設置してトンネルを閉合することで変状の進行や新たな変状の発生を抑制する。
修繕工事は6月から支障物の移転や準備工に着手。今月から夜間通行止めなど行い、掘削など本格的な工事に着手した。対策延長は96m。契約額は約6億円。本工事はことし秋・来年春・来年秋の3シーズンに分け実施しており、施工は鉄建建設が行っている。
関越道や北陸道など新潟支社管内の高速道路では、築30年以上経過した高速道路は55%となっており、全国平均の40%を上回っている。
また見学会が行われた上越管理事務所管内では多くの路線が来年30年目を迎えることから、現在25%とする30年以上経過した路線割合が75%まで跳ね上がる。
新潟支社管内では今年度、同プロジェクトでの大規模更新工事となる関越自動車道松川床版取替工事(契約額約63億)に着手したほか、北陸自動車道の高瀬橋での床版取替に向け設計を行っている。
【コンクリート打設状況】
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