業界記事

笹川沿岸地区でほ場整備推進

2016-10-28

県西部農業事務所・農村整備課は、藤岡市本郷地内の笹川沿岸地区でほ場整備を推進する。このほど可決された第2号補正予算では、事業費として3億円が振り分けられた。準備が整い次第、工事発注を行いたい考えだ。発注は、用水路とほ場整備関連の工事を分離して行う見通し。同事業は、笹川沿岸地区の41・2haを整備する計画だ。
笹川沿岸地区のほ場整備は、県道前橋長瀞線東側を南北に走る笹川の東西で、三名湖入口交差点付近から東中学校付近までのA41・2haが対象。南側を1工区に西(2工区)、東(3工区)、北(4工区)の4つのエリアに分けて整備を進めている。このほど可決された補正予算では、事業費3億円が振り分けられ、準備が整い次第、工事発注を行いたい考えだ。
今回の発注では、東側3工区を対象に用水路の整備とほ場関連の支線道路・排水路・整地工とを分離して行う。用水路は総延長2㎞で、φ75~150㎜の塩ビ管を敷設。排水路は総延長1・9㎞で、W400~600㎜×H400~600㎜のU字溝を整備する。水田の整地工は7・7haを見込む。支線農道は総延長2・7㎞で、幅員は5m。幅員4mに砂利敷き(t10㎝)を整備し、両側に50㎝ずつ路肩を設置する計画だ。
来年度以降は最終工区となる北側4工区に工事着手したい考えで、工事面積は10・6haを見込む。同工区では、排水路に環境配慮型を整備する計画。ほ場整備区域に旧笹川が流れているため移設し、新たに水路敷を新設する。底には練り石積み(t500㎜)を整備し、護岸は空石積みを行う。底の幅は1100㎜、排水路上部は幅1980㎜、排水路の両側には幅1000㎜の平地部分を整備する計画だ。
藤岡市では、県内で唯一ヤリタナゴの生息が確認されている旧笹川の自然環境を守る運動を積極的に展開。同市の天然記念物にも指定されている。現在はほ場整備に伴い、どじょうやヤリタナゴ、マツカサガイなどは別の場所に移し成育している。ほ場整備の完成後は、環境配慮型の排水路に戻し、定着する経過を見守る。同課は、貴重な生物の自然環境を維持するように配慮しながら工事を行う方針だ。

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