業界記事

柏の葉への移転を決定/24日の説明会後、基本設計着手/柏市市立病院建替

2014-11-25

 柏市の秋山市長は21日の定例記者会見で、現在の市立病院を柏の葉地区に移転して建て替える方針を決定したことを明らかにした。市が掲げる小児医療の拠点、あるいは災害医療や感染症医療にも対応できる公立病院として存在意義を示すには、病院の場所を変え、これまでとは違う新しい性格の病院に生まれ変わらせる必要があるとしている。また、現在の場所においては、地域の1次医療を継続するために診療所の設置も検討する。こうした方針について市は、24日に市民説明会を開き理解を求めたうえで、本年度で基本設計に着手する予定。
 市がこれまでに策定した整備基本方針では、病床規模を現在の200床に小児2次救急医療対応病床40床を加えた最大240床、開院時の診療科目は現行と同じ15科目としている。
 施設規模は延べ約2万㎡、想定される事業費は現在地での建て替えで約111・4億円、柏の葉(柏北部中央地区)への移転建て替えで約130・6億円(土地取得費約24億円を含む)としている。
 現在地は、敷地面積約4万㎡。病院施設のほか同じ敷地内に介護老人保健施設があり、土地利用の面での制約や工事期間中の患者への影響が懸念されるが、新たな用地取得は必要ない。
 一方、柏北部中央地区の敷地面積は約1万5000㎡(正連寺地先)。現在地から約4㎞北に移り、近くにあるがんセンター東病院、辻仲病院柏の葉などとの連携や収益の改善が期待されるとしている。
 市は当初、本年度で基本設計を行う予定だったが、建設場所の決定が遅れたことから、28日に開会する市議会定例会に、病院事業会計で同委託費を継続費に組み替える補正予算案を提出する。基本設計委託の継続費の総額は6320万円(14年度640万円、15年度5680万円)。
 なお、整備基本方針のコンサルタント業務については、パシフィックコンサルタンツが担当している。

一覧へ戻る

14日間無料トライアルのお申し込みはこちら14日間無料トライアルのお申し込みはこちら
03-3823-6006【平日】10時~18時
エリアカテゴリー
業種で探す
土木
建築
電気
管設備
業務委託
その他
発注機関で探す
国(関東)・法人・民間など
茨城
栃木
群馬
埼玉
千葉
東京
神奈川
新潟
山梨
長野