業界記事

　建材の開発・販売などを行うエービーシー商会（東京都千代田区）は、天然石＋難黄変ウレタン樹脂系舗装材「パークコートストーン」に、新たな「洗い出し工法」を追加した。土間コンクリートの上に天然石を用いた樹脂モルタルを施工し完全硬化した後、目詰め材をコテで塗り伸ばし、半硬化したタイミングで天然石表面を露出させる。人力による水洗いが不要で、施工を機械化することで職人の肉体的負担の軽減にもつながる見通しだ。

　一般的な洗い出し工法は、日本の伝統的な左官仕上げの一つで、仕上がりは職人の技術に左右され、比較的施工が難しいとされる。新たな「洗い出し工法」の仕上がりは、既存のモルタル工法と比較して伝統的な和の趣があることから、日本建築や公園、遊歩道のほか、商業施設の屋内外での活用を視野に入れている。