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　建設業振興基金は、建設キャリアアップシステム（CCUS）のカードリーダーのモニター募集を12月1日から始める。募集期間内に新規で事業者登録を行い、かつCCUSに現場登録を行った元請け会社が対象で、募集数は2000社。募集期間は2023年3月20日までで、募集数に達した時点で終了する。

　登録技能者が100万人を超えたCCUSのさらなる利用拡大に向けては、主に地方の事業者や中小規模事業者の登録、就業履歴の蓄積促進が課題となっている。また新たに経営事項審査で就業履歴蓄積のために必要な措置を行った場合に加点する措置が講じられるなど、官民挙げた取り組みが進んでいるため、こうした動きに呼応し、カードリーダーの設置現場を増やすなど就業履歴を蓄積しやすい環境を整える。

　無償貸与するカードリーダーは、CCUSが提供する就業履歴登録アプリ「建レコ」を使用する2種類。パソコン活用型（Windowsのみ対応）が700台、iPhone／iPad活用・ロギング機能活用型が1300台となり、活用現場の環境に応じてどちらか1台を貸与する。23年1月から順次発送していく。いずれも返却は不要で、引き続き利用が可能。ロギング機能は、カードリーダー本体に一時的に就業履歴を保管する機能で、現場では名刺サイズよりも少し大きい程度のカードリーダーのみ設置すれば使用できる。特に小規模現場などでの活用が期待されており、「建レコ」の改修を経て23年夏ごろから利用可能になる予定だ。

　申し込みは、応募申請フォーム（https://forms.gle/x4L9NSxgdZEXFFjn8）から行う。モニターになった場合、カードリーダーの利用に関する簡単なアンケート調査に協力してもらう。

　なお、モニター募集と併せてカードリーダーの貸出を行う建設業団体に対し、1団体当たり10台を上限にカードリーダーを貸与する取り組みも実施していく。