業界記事

日建連の21年度上半期全体数値はCCUS現場登録が9割

2021-11-19

 日本建設業連合会(日建連)は19日、2021年度上半期の建設キャリアアップシステム(CCUS)取り組み状況フォローアップ報告書をまとめた。9月末時点の会員の達成状況は、事業者登録64%(事業費割合では73%)、技能者登録82%(同93%)、現場登録41%(同83%)、カードリーダー設置71%(同92%)、タッチ数46%(同86%)となった。各社の数値を完工高で加重平均して全体の数値を推計すると、事業費ベースでは9割の現場が現場登録済みであり、うち95%にはカードリーダー等が設置され、6割の協力会社が事業者登録し、55%の技能者が技能者登録をしていることが分かった。
 日建連では「CCUS普及の新目標」を3月に策定し、年度ごとに事業者登録、技能者登録、現場登録、タッチ数の目標を定めた。その後、7月に「CCUS普及に係る目標達成のための日建連の推進方策」をまとめ、タッチ数は毎月、それ以外も半年に1回をめどにフォローアップを行うことにした。今回は142社のうち118社(83%)から回答を得た。
 各状況を見ると、事業者登録は最低目標52%を掲げたが、達成している会員は68社で64%(事業費割合では73%)。技能者登録は現場へ入場する技能者のカード保有率25%の目標を設定し、保有率25%以上としている企業は会員が87社で82%(事業費割合93%)。
 現場登録状況は、本年度の最低目標を請負金額1億円以上の全ての建設現場としているものの、稼働中工事の契約金額の合計値比率が100%の会員は13社。9割以上は日建連全体で46社、41%(事業費割合では83%)だった。
 カードリーダー等設置基準については、日建連全会員企業が67%(事業費割合92%)、理事会社等の100%が請負金額1億円以上の全現場に設置することにしているが、100%の会員は47社、45%、9割以上は74社、71%(同92%)。1億円未満の現場でも日建連全体で39社、理事会社で25社が設置していた。
 今回の結果を受け、宮本洋一会長は「日建連会員の普及は進んでいる。日建連以外への広がりとして、地方のモデル現場の提供などの活動を行っている。自分たちの持つ技能をしっかりと評価してもらえるよう、さらに取り組みを進めたい」と感想を述べた。
 

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