都市鉄道の利便性向上に向けて、鉄道・運輸機構が整備主体になって工事を行い、相模鉄道と東京急行電鉄が営業主体として事業を進める神奈川東部方面線事業では、建設費が約2739億円から約4042億円へ変更となる見通しが明らかになった。
用地取得の難航に伴う工事の遅れや建設物価高騰、法令改正、地質調査の結果を踏まえた工法変更が主な要因。鉄道・運輸機構では今後、事業の再評価など必要な手続きを進めるとともに、可能な限りの工期短縮とコスト縮減に取り組む意向だ。
計画では、相鉄・JR直通線は相鉄本線西谷駅から東海道貨物線横浜羽沢駅付近までの区間に連絡線を整備し、相鉄・東急直通線は羽沢駅(仮称)から新横浜駅(仮称)を経由し、東急東横線日吉駅までの区間に連絡線を整備する。
なお、開業時期は相鉄・東急直通線が2019年度下期に、相鉄・東急直通線は22年度下期となる見通しだ。