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【球磨川流域治水】 赤羽国交相「新たな流水型のダム」をスピード感持って検討

2020-11-24

 赤羽一嘉国土交通大臣は24日の閣議後会見で、7月の豪雨で被災した球磨川流域の治水に関する蒲島郁夫・熊本県知事からの要望事項について「スピード感を持って検討を行う」考えを示した。蒲島知事は20日の赤羽大臣との会談で「緑の流域治水」を進めるため、現行の貯留型の「川辺川ダム計画」を廃止し、「新たな流水型のダム」を整備する意向を表明。加えて環境アセスメントの実施と流域住民も含めた整備状況を確認できる仕組みの構築、河道掘削などすぐにできる治水対策等の検討を求めていた。
 赤羽大臣は、前提となる球磨川の治水対策を早急に取りまとめる必要があるとした上で、球磨川全体の流域を俯瞰した抜本的な治水対策を流域治水協議会で検討すると説明。特に「新たな流水型のダム」に関しては、最新の技術を取り入れながら、安全と環境の両立をできる限り追求すると話した。
 新たなダムの計画検討は、12年前に蒲島知事が川辺川ダムの計画を白紙撤回して以来の大きな方針転換となる。赤羽大臣は「当時の状況と現時点を比較すると、災害の大きさと頻度が違うと思う。近年の気候変動の影響によって激甚災害が頻発化している。今回は線状降水帯による長期の長雨ということもあって、従来型の治水対策では対応できない。適時適切な判断だ」と評価し「できるだけ熊本県の意向に沿った形で結論を出したい」と述べた。
 

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