末松信介国土交通副大臣が就任会見を開き、今後の抱負などを語った。三つの視点を大事にしていると話す末松副大臣は「一つは備える。これは自然災害に備える防災・減災の強化。二つ目は支える。日常生活や地域を支える社会基盤の充実という意味。三つ目はつなぐ。次世代につなぐ社会基盤の形成を行う。将来を見据えて子や孫たちの時代に何を残しておくべきかを考えたい。このことは国の社会資本整備という点において共通する課題になってくる」との考えを示した。
また、「東日本大震災からの復興・創生、熊本地震からの復旧・復興、減災対策も講じなければならない。インフラの維持管理もこれから大事にしなければならない施策になる」と指摘した。
災害対策関係も担うことから、「国土交通省の現場力、総合力を最大限発揮できるようにして、災害時の危機管理を一番大切にしたい。災害はいつ起こるか分からないが、いつか起こるということを常に念頭に置いて日々の活動、政務に励みたい」との姿勢をみせる。
さらに自身の阪神・淡路大震災の経験を踏まえて「災害に強いまちは、災害が起きて初めて実証できる。(防災・減災対策費を)小さく投資して大きな被害を食い止めることが大事。住宅や建築物の耐震改修も促進する」と語った。
【略歴】すえまつ・しんすけ
1955年12月生まれ。関西学院大学法学部卒。参議院議員で当選3回。兵庫県選挙区。担務は災害対策関係施策、土地・建設産業、水管理・国土保全、住宅、鉄道、自動車、国際および気象関係施策を総括する。内閣府副大臣と復興副大臣兼任。