業界記事

【企業情報】 応用地質がトンネル点検効率化へAIシステム開発

2020-09-10

 応用地質(東京都千代田区)は、トンネルの点検業務をAI(人工知能)で効率化し、インフラメンテナンスの担い手確保や技術の品質維持・向上に貢献する「トンネルAIシステム」を開発した。
 従来のトンネル点検では、高所作業車を用いて覆工コンクリートの異常を近接目視や打音検査によって確認し、異常箇所をマーキングした上、手書きのスケッチによって記録するやり方が一般的。この作業がトンネル全線で行われるため、人海戦術かつ多大な時間を要するほか、作業員の技能の差や見落とし、記載漏れといった人的ミスが生じやすい作業だった。デジタルカメラによる効率化においても、ひび割れの抽出漏れや誤検出など、必ずしも十分な精度が確保されないのが現状だ。
 同社では、トンネル覆工コンクリートの健全度をAIにより自動判定するシステムをすでに開発・運用しており、今回はトンネル近接目視に関わるさらなる効率化と精度向上を可能とする新たなAIシステムの開発に成功した。AIで自動化することで、トレース作業やチェックにかかる手間が省力化されるだけでなく、抽出漏れなどミスもなくなり高精度化を実現した。また、医療用MRIにも使われている画像解析技術を応用して、スキャナー画像の端部に発生する陰影を補正し、より鮮明な画像を取得。3Dレーザースキャナによる画像解析で見落とされがちな、画像の欠損部も見落とすことなく解析することが可能となった。
 今回の開発により、トンネル近接目視にかかる現地調査から解析までの一連作業をAIで効率化することに成功。今後は、これらの技術を自社での点検サービスに活用するだけでなく、将来的には他企業にも広く提供していくことで、地域のインフラメンテナンスの担い手企業の育成にも貢献していくとしている。
 
【新商品】工機ホールディングスが切断スピードに優れたバンドソーを販売
 
 電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス(東京都港区)は、電動工具ブランド「HiKOKI(ハイコーキ)」からコードレスロータリバンドソー「CB 3612DA」の販売を開始した。
 今回発売するバンドソーは、コードレス式なため使用時に電源を確保する必要がない。また、高出力・高効率のブラシレスモーターとギヤ減速機構を採用することで、切断スピードは同社従来機種に比べて約6倍を実現した。1充電当たり電線管であれば約300カット、配管用鋼管であれば約30カット切断できる。
 販売価格は本体のみで7万6500円。マルチボルト蓄電池と急速充電器およびケース付が10万9000円。全国の電動工具取り扱い販売店などで販売している。
 

一覧へ戻る

14日間無料トライアルのお申し込みはこちら14日間無料トライアルのお申し込みはこちら
03-3823-6006【平日】10時~18時
エリアカテゴリー
業種で探す
土木
建築
電気
管設備
業務委託
その他
発注機関で探す
国(関東)・法人・民間など
茨城
栃木
群馬
埼玉
千葉
東京
神奈川
新潟
山梨
長野