業界記事

【就任インタビュー】 「ユニバーサルデザイン社会を」国土交通省 藤田耕三総合政策局長

2016-08-05

 国土交通省の藤田耕三総合政策局長は建設専門紙の共同インタビューで、「省全体で取り組むべき課題は多い。中長期的な視点を定めて各課題に対する方向性を出していきたい」と抱負を語った。
 国交省を挙げて取り組む生産性革命プロジェクトについては「人口減少の中で経済成長を維持していくためには生産性を上げなければならない。これまでに①社会のベース②産業別③未来の3つの切り口から13のプロジェクトを選定した。まずはその具体化を図る。併せて生産性向上の考え方を広く浸透させながら、国交省の仕事を進めていくことが課題」と話す。
ユニバーサルデザイン化を含めた東京オリンピック・パラリンピックに向けたまちづくりに関しては「2020年には世界各地から多くの人に来ていただくことになる。世界に誇ることができるユニバーサルデザインのまちづくりを目指し、これをきっかけにユニバーサルデザインの社会をつくるのが今の目標」とした上で、「2020年を目指して開催地域をどう整備するかという問題と、2020年を超えて全国各地のユニバーサルデザイン化をどのように進めていくのかという二つの課題がある。前者は東京が中心になるが、空港から競技会場等に至る連続的かつ面的なバリアフリーを進めるのが基本的な方針。会場周辺の道路や主な都市公園、主要な鉄道駅などポイントごとにバリアフリー化を進める。後者の問題は2020年を契機にバリアフリーの基準やガイドラインの見直しも図りながら観光地を含めて、より高度なバリアフリーが達成された社会づくりを進めていきたい」との考えを示した。
 インフラの輸出拡大に関しては、「国交省関連の分野が多くなっており、政府の中で大変重要な役割を担っている。日本の優れた技術、経験、信頼性が各国の社会経済の発展に寄与しながら、日本の経済発展にもつなげたい」との姿勢をみせる。
【略歴】ふじた・こうぞう
 1982年東大法学部卒、運輸省採用。国交省大臣官房政策評価審議官(兼)大臣官房秘書室長、総合政策局公共交通政策部長、大臣官房総括審議官、鉄道局長を経て本年6月21日から現職。1959年10月生まれ。56歳。大分県出身。
 

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