全国建設業協会(全建)は30日、2020年度定時総会・理事会を都内の経団連会館で開いた。任期満了による役員改選では、第15代会長に奥村太加典氏(奥村組代表取締役社長)が就任した。
奥村会長は「人々が安全安心で暮らせる社会づくりの産業として建設業には期待が寄せられているが、地域建設業にとって克服すべきことが山積している。地域の安全・安心を守り、地域社会活性化の中心的役割を果たせるよう努力してまいる所存」と力強く所信表明を行った。
3期6年の会長職を務めた近藤晴貞氏は「関係者の皆さまから多くのご支援をいただいた。今、地方創生という声が湧き上がっている。新たな体制のもと、新たな風が巻き起こると期待している」とあいさつした。
総会では、20年度事業計画として「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」が終了することから、政府・関係機関へ予算確保するよう提言・要望することや、「休日ツキイチプラス運動」などを通じた労働条件の改善、建設キャリアアップシステム普及促進等を承認した。