群馬県建設業協会の青柳剛会長は25日、国土交通省が直轄工事で試行する建設キャリアアップシステム(CCUS)活用推奨モデル工事について群馬県内で発注される直轄Cランク工事で試行を検討するよう、関東地方整備局の石原康弘局長へ要望した。同推奨モデル工事の直轄Cランク工事の試行に関して建設業協会が要望を行ったのは全国で初めて。要望を受けた石原局長は、モデル工事の試行に向けて具体的に検討する考えを伝えた。
要望活動は、国交省本省との間でWEB会議形式にて行われた。国交省の中原淳・建設流通政策審議官も出席し、CCUSを建設業界共通のインフラとして定着させるため、中小規模の工事で活用が広がることが重要と説明。今回の意向表明は大きな前進であるとし「これを皮切りに他の都道府県でも試行に向けた意向表明が広がるよう、他の都道府県建設業協会へも呼び掛けていきたい」と話した。
CCUS活用推奨モデル工事は、一般土木工事を対象とし、各整備局で3~4件の試行を予定するが、一般土木工事以外でも各地の建設業界の要望や理解等を踏まえつつ、各整備局でモデル工事の試行を検討していく見通しだ。