プレストレスト・コンクリート建設業協会(菅野昇孝会長)の業務報告会が21日、都内のホテルで開かれ、会員約180人が参加した。1年間の各支部、部会の活動内容と成果を発表、共有するもので、今年で6回目。
今回は、技術・広報・施工安全の3委員会がPC建設業における担い手確保の取り組みなどについて説明。
担い手確保のための方策として大学、高専などへPC専門技術者を派遣したほか、現場見学会、週休2日制への取り組み状況を発表した。
会員企業へのアンケート調査によると、完全週休2日制を求めている一方、金・土などといった週休制となっている企業が多いことから、同協会とPC工事業協会で組織する「技能労働者の処遇に関する連絡会議」で休日取得状況を把握し、担い手確保のために元・下請間で解決していく方針を示した。
この日は、土木研究所先端材料資源緊急センターの渡辺博氏を招き、「コンクリート構造物の耐久性に関する検討」と題した特別講演が行われ、参加者はしきりにメモを取るなど、関心の高さがうかがえた。