業界記事

【インタビュー】 国土交通省 平田研土地・建設産業局建設業課長「発注の現場で品確法浸透を」

2016-07-14

 国土交通省土地・建設産業局の平田研建設業課長は建設専門紙の就任インタビューで、「日本の国土を支え、インフラを整備し、安全・安心を守る担い手である建設業が健全に発展し、そこで働く方々が誇りを持ち、適切な待遇で人生を懸けて働いていけるような環境を作るために頑張りたい」と抱負を語った。
 建設業課での勤務は約9年ぶり。当時は経営事項審査の改正、公共工事品確法の作成などに携わった。平田課長は「品確法が出来た経緯も承知している。発注の現場で浸透させていくことが非常に大事だという思いは、あらためて強く感じている」としながら、「歩切りを行っている団体がなくなるなど着実に進化してきたと思う。発注の平準化も重要な問題だと思っており、総務省とも連携して特に公共団体への浸透を図りたい」と意欲をみせる。また、「建設業の健全な発展には発注が平準化され、繁閑の差が出ないようにすることが大きな課題。ダンピング受注に関しては最低制限価格を事前公表している団体もあり、健全な競争の観点から問題意識を持っている」とした。
 目標年次が迫る社会保険未加入対策については「これまで着実に進んできた面もあるが、最期の一押しに向けて頑張りたい。周知や要請も大切だが、地域の実情をきめ細かく把握することも必要」との見解を示した。
 建設業課では不動産業課とともに民間工事指針を策定した。「まずは発注者と受注者が同じ土俵に立ってもらうことが大事。今回は不動産業界にも通知が行く。事前にリスク要因について話し合ってもらうことが第一歩となる」とし、今後の活用に期待を寄せた。
【略歴】ひらた・けん
 1991年東大法学部卒、建設省入省。国土交通省道路局総務課企画官、大臣官房会計課企画官、都市局総務課調整室長、道路局路政課長などを歴任し本年7月から現職。1967年10月生まれの48歳。長崎県出身。趣味は走ることで、年に数回はフルマラソンにも参加するという。

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