日本測量協会(日測協)の会員数が1999年度以来、17年ぶりに1万人を超えたことが分かった。日測協は23日、総会と懇親会を開き、懇親会の席上、矢口彰会長が「昨日付け(22日)で会員数が1万9人になった」と発表。「団体活動にも弾みがつく」と意気込んだ。
会員数は、97年度をピークに減少傾向になり、11年度からは増加に転じていた。
日測協では、昨年から技術者や経営者など「プロ向け」に新技術や業界の最新の動向などを発表する場「測量・地理空間情報イノベーション大会」を開いたり、女性の技術力向上委員会を設置するなど積極的な活動を行っている。矢口会長は、「イノベーション大会は全国の支部でウェブ中継するなど工夫し、非常に好評を得た。1回目大会は約700人、今年開いた2回目大会は約1600人が参加した」と手応えを感じており、今後、協会活動を一層活性化し、会員増を目指していく姿勢を示した。
〈記者の眼〉
以前は講習のために入会しても、短期間で辞めてしまうという人が多かったそうだ。しかし、ここ数年は辞める人が減ったと言う。それでも、年齢などの理由から退会する人も相当数いるはずで、その中で会員増は素晴らしい成果。イノベーション大会にかける事務局サイドの熱意を見ていると、熱というものが人に伝わっていくのだと改めて感じた。