業界記事

【日建連新委員長インタビュー】 伊藤泰司・鉄道工事委員長/働き方改革に対応

2019-07-11

 日本建設業連合会(日建連)の鉄道工事委員長に就任した伊藤泰司氏に今後の抱負などを聞いた。
 鉄道工事については「歴史のある分野。現在は北陸新幹線の延伸、リニア中央新幹線が計画されており、都市鉄道でも各種の仕事がある。都市部においても外国人旅行者など、利用者は増え続けている。維持更新する建設業界は極めて重要な役割を担っている」と紹介。さらに「鉄道工事は新たに作るものと電車を動かしながら改良する2つの形態がある。動かしながらの作業は運行面から夜間の作業になる。これは働き方改革の点からも切実な問題。そのため少ない人数で効率よく仕事を進める技術等が求められている。委員会の中でもそういった問題を議論し、鉄道会社とも協議している。今後はさらなる強化が必要」と語った。
委員会に関しては「省力化施工技術や技術継承を教育するための『施工技術部会』、契約に関する実情に取り組む『契約積算部会』、鉄道建設に関わる各種情報収集や講演会を開催する『企画情報部会』、海外での情報や協力を考察する『海外事業研究部会』、生産性に対して多方面から検討する『働き方改革検討部会』の5部会で協議・検討を重ねている」と説明した。
 プレキャスト工法の導入には「短時間で構造物が出来上がるという点で非常に注目している。ただ運搬や現場の状況、継手の問題もあり、実用化には少し時間が必要」と分析した。
【略歴】いとう・やすし
 1978年3月東京大学工学部卒業、同年4月日本国有鉄道入社。2003年東日本旅客鉄道東京工事事務所上信越工事事務所長、09年鉄建建設社外取締役、15年同社取締役執行役員副社長、18年同社代表取締役社長・執行役員社長。1956年生まれ。東京都出身。
 

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