新旧の国土交通事務次官が7月9日に職員に対するあいさつを行った。
藤田耕三・新事務次官は「身に余る大役だが、皆さまのご協力をいただきながら、少しでも国土交通省の取り組みを前に進めていきたい」と抱負を語った。また森昌文・前事務次官が残した功績に対して感謝するとともに、災害対応における総合力を発揮できる体制の構築、i-Constructionの分野で技術の社会実装を進めるなど「チャレンジする気持ちを忘れずに、という強いメッセージをいただいた」とした。
職員に対しては「危機管理の意識を持つ」「変化に向き合うこと」を求めた上で、働き方改革の推進と、それを実現するための職場環境の整備、風通しの良い組織づくりに取り組む考えを伝えた。
森氏は今後に向けて、災害対応や、今年から来年にかけて続く大きな行事をつつがなく成功させること、そして働き方改革が重要になると指摘。
続けて「国土交通省は100年後を見据えて未来の地球、未来の日本を思い描きながら、また国民の笑顔を思い浮かべながら、頑張っていく組織だと思っている。夢あるいは思いなくして実現はない。これからも皆さまには果敢なチャレンジをお願いしたい」と別れの言葉を述べた。