業界記事

　青木あすなろ建設、安藤ハザマ、大本組、錢高組、大末建設、大日本土木、鉄建建設、東亜建設工業、東洋建設、飛島建設、西松建設、NIPPO、ピーエス三菱の13社は、建物の「LCC（ライフサイクルコスト）と長期修繕計画の算定システム」を共同開発した。建物の長期的な経済性と省エネルギーの有効性を検討するためのシステムとなり、共同開発でありながら各社による多様な分析や独自の提案にも対応できる。今後、各社は長期的な視点に立った建物の建設・運営計画の立案により、新築に加えてリニューアルの提案型案件の獲得を目指していく。 　新たなシステムは、検討したい条件の情報を簡易に入力しつつ、精度の高い分析が可能になるよう構築されている。また入力画面を工夫することで、使用者が直感的に操作することができるようにした。用途は▽事務所▽共同住宅▽病院▽学校▽倉庫▽大型物販店―の6施設に対応し、構造はRC造、S造、SRC造の3つから選択する。 　LCCの算定では、建物の企画・設計・建設から解体・処分に至るまでに発生する費用を算出し、設計の支援や顧客への提案で使用することができる。長期修繕計画の算定では、修繕費と更新費を算出して、顧客の建物維持管理を支援する際の活用が期待されている。