オリエンタルコンサルタンツホールディングスの事業会社である㈱エイテック(東京都渋谷区)は、会社以外の場所など遠隔で仕事を行う勤務形態「リモートワーク」や「服装の自由化」 について検証を行った結果、一定の効果が確認されたため本格運用する方針を明らかにした。リモートワークは週1回の上限設定、服装の自由化はカジュアルウエアを認める。
同社では、会社と社員が協働し、より良い働き方を見つけていこうとする『働き方〝開拓〟』を進行中。その一環として昨年10月から試行し、4月から本格運用となった。
リモートワークは、技術系・営業系幹部職を対象に週1回を上限に実施。通勤時間の解消や集中時間の増加により、ワークライフバランスの充実を図る。服装の自由化は、自由な服装でストレス無く、リラックスした環境で働き、自身の生産性向上やメンバー間のコミュニケーション促進を図ることが目的。
1月に実施したアンケート調査では、実践した社員から「通勤時間が省かれ仕事以外に使える時間が増加した」「仕事に集中できる時間が増えた」といった回答があった。仕事の効率化については出社勤務と比較して「高まった」が25%、「変わらなかった」が47%、「低くなった」が28%という結果だった。服装の自由化に対しては「リラックスした雰囲気・気持ちで仕事ができた」「周囲とのコミュニケーションが良くなった」との意見が多かった。実施者以外からの反対意見や苦情は無く、不適切な服装での社外関係者との打ち合わせについての報告も無いという。
本格運用に当たっては「不適切な運用が無いようモニタリングを継続していくとともに、突発的な会議、打ち合わせなどの対応についても検討する」としている。