国土交通省が2月に行った建設労働需給調査の結果、過不足率は全国の8職種全体で1・1%の不足となり、前月から0・1ポイント不足幅が縮小した。8職種中、特に鉄筋工(土木)の不足率が最大で3・1%となっている。対前年比の過不足率では、型わく(土木)の増加幅が最も大きい。職種別では、型わく工(建築)以外の職種で不足だった。新規募集の過不足状況については6職種計、8職種計ともに前年同月を上回る不足率となった。
地域別では東北で均衡、中部で過剰、その他地域で不足傾向にあり、前年同月比では中国の増加幅が最大だった。今後の労働者確保の見通しについては全国・東北地域ともに「普通」となっている。
残業・休日作業を実施している現場数は8職種で手持現場数の6・5%となり、前月比で0・9ポイント上昇した。主な理由では「前工程の工事遅延」「昼間時間帯時間の制約」「無理な受注」「天候不順」の順に多かった。