国土交通省は、休日作業が必要な工事でも週休2日補正係数が適用できるように「週休2日交替制モデル工事(仮称)」の試行を検討している。現状では週休2日補正係数は現場閉所が適用条件となっているため、建設業の働き方改革を推進する観点から、直轄工事で新たな取り組みを行う。
対象工事は、複数年を含む契約済みの維持工事や、施工条件により土日・祝日など休日に作業が必要となる工事。新規発注工事は「受注者希望方式」で発注する。
補正対象は労務費のみとし、現場に従事した全ての技術者、技能労働者の休日確保状況に応じて変更時に補正する。積算方法(補正係数)は、全ての技術者・技能労働者の平均休日数を工期で割った「休日率(%)」を適用する。ただし現場施工体制(技術者・技能労働者)の確保に特別な費用等が必要になる場合は、協議できるようにする。
モデル工事では、休日確保の確認方法、補正係数、共通仮設費、現場管理費の実態などを検証する見通しだ。