業界記事

【関東整備局インタビュー】 河川部長 小林稔氏「八ッ場と鬼怒川を重点に」

2017-09-20

 関東地方整備局の小林稔河川部長は就任インタビューで、大規模プロジェクトを重点的かつ、スケジュール通りに推進する決意を表明したほか、危機管理・河川整備事業推進の観点から、地域建設企業の安定的な経営基盤が不可欠との考えを示した。  まず、水災害に関して「各地で災害が多発している中、関東もいつ何が起きるか分からないという状況にある。地道なハード整備のほか、避難についても自治体などと連携し、被害最小化に取り組んでいきたい」と考えている。具体的には「八ッ場ダム建設や鬼怒川の復旧・復興などを重点的に、スケジュール通り進めたい。また、利根川右岸と荒川における堤防整備、高規格堤防整備などをしっかり進める」と抱負を語った。さらに、ソフト対策は「鬼怒川の決壊を背景とした水防災意識社会再構築ビジョンや、水防法改正により法定化された大規模氾濫減災対策協議会をしっかり回していきたい」と意欲を見せた。  地域の建設企業に対して「災害時には真っ先に対応し、普段の仕事でも土工が主体となる河川工事などを施工していただくことが多い」との印象を語る。加えて「危機管理、事業推進の面から、地域の建設企業が健全な状態を維持し、しっかりとした経営基盤を持つことが地域のためになる」と強調した。  i-Constructionについては「発注者側からは大変良いものができている、また受注者側からは非常に効率的だという話を聞いている。推進に伴い、いろいろな分野への応用・拡大を図っていきたい」との見通しを示した。  2009年7月から2年間、北海道運輸局企画観光部長を務めた。インフラツーリズムに関して「観光に携わっている方々が望まれていることを少しは分かっており、当時の経験を生かせていると思う」と述べた上で、「これからの紅葉の時期は、八ッ場ダムなど山のある場所がおすすめ」と話した。 【略歴】こばやし・みのる  1988年北海道大学大学院工学研究科土木工学専攻I種(土木)修士課程修了、同年4月建設省入省。中部地方整備局河川調査官、水資源機構ダム事業部事業課長、北海道運輸局企画観光部長などを経て、本年7月から現職。北海道追分町(現安平町)出身、53歳。趣味はジョギング。

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