業界記事

【改良すべき踏切道+記者の眼】 第二弾で全国529カ所指定

2017-01-27

 改正踏切道改良促進法に基づき、改良すべき踏切道の第二弾として新たに全国529カ所を国土交通大臣が指定した。国交省では昨年6月に課題のある踏切道として全国1479カ所を抽出し、課題や対応方針をまとめた「踏切安全通行カルテ」を公表しており、今回、これらの踏切道を中心に指定を行った。  昨年の法改正により、危険で渋滞の原因となる踏切を指定し、道路管理者・鉄道事業者や地域関係者が連携して具体的な対策を検討することになった。今後は立体交差化や拡幅だけでなく、必要に応じて当面の対策や踏切道の周辺対策など地域の実情に合わせた改良計画の検討が行われることになる。また、国交省では残る課題のある踏切等についても順次、指定に向けた検討を行う考えを示している。  関東甲信越指定箇所数は▽茨城県=3カ所▽栃木県=9カ所▽群馬県=3カ所▽埼玉県=45カ所▽千葉県=17カ所▽東京都=58カ所▽神奈川県=53カ所▽長野県=6カ所▽新潟県=12カ所※山梨県は指定なし 〈記者の眼〉  昨年の法改正で課題のある踏切は、改良方法が合意されていなくても国土交通大臣が指定できるようになったことを受け、今回は従来の指定を大幅に上回る指定数となった。指定された踏切において鉄道会社や自治体は原則として2020年度までの対策実施が義務付けられる。国交省によると、昨年指定された全国58カ所の踏切道のうち19カ所では踏切拡幅や保安設備の整備など、工事完了または事業着手済みとなり、その他の箇所についても事業着手に向けた協議・設計が進んでいるという。踏切の改良対策としては鉄道高架化などの立体交差化のように時間も費用も掛かる場合もあるが、簡易な改良であっても事故防止や交通の円滑化につながる対策は考えられる。鉄道会社、自治体、地域住民に加え、建設業関係者も知恵を出す余地は十分にあるのではないか。

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