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【安倍総理年頭会見+記者の眼】 経済最優先で「三本の矢を打ち続ける」

2017-01-05

 安倍晋三総理大臣は4日の年頭記者会見で、大きな変化が予想される中、「ぶれないこと」が大切と説き、「本年も経済最優先、鳥が大空をかけるようにさっそうとデフレ脱却に向けて金融政策、財政政策、そして成長戦略の三本の矢を打ち続けてまいります」と語った。また、衆議院の解散総選挙の可能性に関しては全く考えていないとした上で、「最大の経済対策は来年度予算の早期成立。今はそのことに集中しながら、全力を傾けていきたい」との考えを示した。  今後の高速鉄道ネットワーク整備の見通しについては「リニア中央新幹線は日本が世界に誇る世界最先端の鉄道技術であり、まさに夢のプロジェクト」と指摘し、「リニア新幹線による高速鉄道ネットワークを軸に東京や大阪、名古屋をハブとして日本全国、北から南まで地方と地方をつないでいく地方創生回廊を創り上げて全国を一つの経済圏として発展させていきたい。地域が地域の良さをもっと発揮できるように、地域に住みながら世界にも発信できる日本を創っていきたい」と意欲をみせた。 〈記者の眼〉  解散総選挙は考えていないと話す安倍総理だが、酉年はしばしば政治の大きな転換点になってきたとして12年前の郵政解散や自民党が戦後初めて野党になった24年前、佐藤栄作総理が沖縄返還でアメリカと合意し、解散総選挙に打って出た1969年も酉年だったと会見で振り返った。2017年には各国のリーダーが交代する予定で、世界情勢は先が読めない。衆議院の区割り変更の検討も進んでおり、解散総選挙の可能性は消えていない。安倍総理が伊勢神宮参拝に際し祈願した「平穏で豊かな一年を過ごせるように」との思いは皆に共通する。酉年はやはり政治の転換点の年になるのか、それとも平穏な年になるのか。安倍総理が年頭に示した考えが「ぶれない」かどうかを注視していきたい。

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