業界記事
件数ベースの目標も/今年度の総合評価方式
2006-04-22
国土交通省は総合評価方式の適用を「標準化」させるべく、新たに件数ベースでの目標設定を検討していることが分かった。目標値は未決定だが、同省の清治真人(せいじ・まさと)技監は今年度の総合評価方式適用について、「件数ベースで半分以上に持っていく意気込みでやっていかなければと思っている」と話しており、5割ラインが一つの焦点になりそうだ。
同省では適用目標として現在、「金額ベース5割超」を掲げている。この目標を定めたのが、約1年前。当時と比べて、「簡易型」の手法が確立されたことや、一般競争入札の大幅拡大が打ち出されたことにより、状況は大きく変わってきた。金額ベースの場合は、発注金額の大きい工事で適用することにより、大きく目標に近づけることができる。
17年度の総合評価方式実施状況(8地整計)は、2月末現在で918件。「簡易型」が最多の560件で、「標準型」は356件、「高度技術提案型」は2件となっている。このうち、最低価格者以外が落札するいわゆる逆転現象は、「簡易型」41件と「標準型」20件の、計61件。
なお3月末の速報値は、今週中にまとまる見通しだ。
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